| 辨 |
アマドコロとナルコユリの見分け方は、
茎: アマドコロは、6条の稜があり、しばしば紫色を帯びる。
ナルコユリは、円柱状で稜が無く、淡緑色。
葉: アマドコロは長楕円形。
ナルコユリは披針形。
花柄:アマドコロは、一本または枝分かれして二本、紫色を帯びる。
ナルコユリは、途中で3-5本に枝分れする。
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| アマドコロ属(ナルコユリ属) Polygonatum(黃精 huángjīng 屬)の植物については、アマドコロ属を見よ。 |
| 訓 |
「和名鳴子百合ハ其花ノ相並ンデ下垂セル狀ニ基ク」(『牧野日本植物圖鑑』)。
その花の「初生ハ脣ヲ收メタルガ如シ、故に、古名ヲ笑草(エミグサ)トイフ」(『言海』)、「・・・山笑(ヤマエミ)ト云フ」(『大言海』)。なお、アマドコロにもエミクサの別名がある。 |
| 漢名黃精(コウセイ,huángjīng)は、李時珍『本草綱目』(ca.1596)の釋名に、「坤土の精粹を得るを以て、故に之を黃精と謂う」と。 |
『本草和名』黄精に、「和名阿末奈、一名也末恵美」と。
『倭名類聚抄』黄精に、「和名於保恵美、一云夜末恵美」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』8 に、「オホヱミ和名鈔 ヤマヱミ同上 ナルコユリ ササユリ サゝカンザウ ツリガネサウ丹波 ツユクサ地錦抄」と。
岩崎灌園『本草圖譜』(1828)に、「偏精(ヘンセイ) なるこゆり」と。 |
| 説 |
本州(関東以西)・四国・九州・朝鮮に分布。 |
| 誌 |
中国では、カギクルマバナルコユリ Polygonatum sibiricum(黃精)・ウンナンナルコユリ P.kingianum(西南黃精)などの根茎を黃精(コウセイ,huángjīng)と呼び、薬用にする(アマドコロの誌を見よ)。
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| 日本では、生薬オウセイ(黄精)は ウンナンナルコユリ、 カギクルマバナルコユリ又はナルコユリの根茎を、通例、蒸したものである(第十八改正日本薬局方)。 |
| 「晩秋に葉茎の枯れた時根を掘る。地下茎はアマトコロよりも大きく、生のまま汁煮にすれば甘味とねばり気とがあり、精進揚にして妙味がある」(本山荻舟『飲食事典』)。 |